幼犬が下痢!元気と食欲はあるけど大丈夫?その原因と対処法

幼犬

幼犬は、
新しい家庭に適応することや食生活の変化などで
ストレスを感じやすく、
それが胃腸を刺激して下痢を引き起こすことがあります。

また、好奇心旺盛で何でも口に入れてしまうため、
誤飲や拾い食いによっても下痢になる可能性があります。

これらの場合は、一過性の下痢であることが多く、
元気で食欲もあるなら、様子を見ても問題ありません。

ただし、下痢の原因によっては、
早めに動物病院を受診する必要があります。

幼犬の下痢が水っぽい。その原因は?

幼犬の下痢が水っぽい場合は、注意が必要です。

水っぽい下痢は、腸内で出血や脱水を引き起こす可能性があります。

水っぽい下痢の原因として考えられるのは、
ウイルス感染や寄生虫感染などです。

ウイルス感染では、
パルボウイルス感染症やジステンパー感染症などがあります。

これらは感染力が強く死に至ることもある重篤な感染症です。

寄生虫感染では、回虫や鞭虫などがあります。
これらは子犬や免疫力が低下した犬に多く見られます。

幼犬の下痢ってどのくらいで治るの?

幼犬の下痢は、原因によって治るまでの期間が異なります。

軽度の下痢であれば、2~3日で自然に治ることもありますが、
重度の下痢や慢性的な下痢であれば、
数週間から数ヶ月かかることもあります。

また、ウイルス感染や寄生虫感染などの場合は、
適切な治療を受けなければ治らないこともあります。

そのため、幼犬の下痢は
早めに動物病院に連れて行って診断を受けることが大切です。

幼犬の下痢の診断では、
まず飼い主さんから下痢の始まりや頻度、
便の色や形、食事や生活環境などについて聞きます。

次に、体温や脈拍、呼吸数などを測り、全身の触診を行います。

必要に応じて、
便検査や血液検査、レントゲン検査や超音波検査なども行います。

これらの検査によって、
下痢の原因や重症度を判断し、適切な治療法を決めます。

幼犬の下痢の原因とそれを治す方法

幼犬の下痢は、さまざまな原因で起こりますが、
その原因に応じて治す方法も異なります。

ここでは、代表的な原因とその対処法について紹介します。

食事やストレスによる下痢

食事やストレスによる下痢は、
一過性のものであることが多く、
特別な治療は必要ありません。

ただし、下記の点に注意してください。

  • 食事は消化しやすく栄養価の高いものを与える
  • 食事量は少なめにして回数を増やす
  • 飲み水は常に清潔で新鮮なものを与える
  • ストレス源を取り除くか軽減する
  • 下痢が止まったら徐々に通常の食事に戻す

ウイルス感染による下痢

ウイルス感染による下痢は、
パルボウイルスやコロナウイルス、
ジステンパーウイルスなどのウイルスが消化器に感染して引き起こされます。

ウイルスは、感染した犬との接触や、
汚染された便や鼻水を介して感染します。

ウイルスは、
消化器の粘膜を炎症させたり、壊死させたりすることで
下痢や嘔吐、発熱や食欲不振などの症状を引き起こします。

ウイルス感染は、
便検査や血液検査で
ウイルスの抗原や抗体の有無を確認することで診断できます。

ウイルス感染による下痢の治療は、
対症療法によって行われます。

対症療法とは、ウイルス自体を除去する薬はないため、
ウイルスによって引き起こされる症状を和らげるための治療法です。

対症療法には、以下のようなものがあります。

  • 脱水や電解質の補給のための点滴
  • 二次感染を防ぐための抗生物質
  • 炎症や発熱を抑えるための消炎鎮痛剤
  • 痙攣や神経障害を抑えるための抗てんかん薬

ウイルス感染による下痢を予防するには、以下の点に注意してください。

  • 子犬は2ヶ月から4ヶ月ごとにワクチン接種を受ける
  • 成犬は定期的にワクチン接種を受ける
  • 犬用のフードやおやつ以外のものは与えない
  • 犬のトイレはすぐに掃除し、手洗いを徹底する
  • 感染した犬と接触しない

寄生虫感染による下痢

寄生虫感染による下痢は、
回虫や条虫、鞭虫などの寄生虫が
消化器に寄生して引き起こされます。

寄生虫は、母犬から子犬に感染したり、
汚染された食べ物や水を摂取したり、
感染した犬と接触したりすることで感染します。

寄生虫は、
消化器の粘膜を傷つけたり、
栄養素を奪ったりすることで
下痢や嘔吐、貧血や体重減少などの症状を引き起こします。

寄生虫感染は便検査で
寄生虫や寄生虫の卵の有無を確認することで
診断できます。

寄生虫感染による下痢の治療は、
駆虫薬によって行われます。

駆虫薬は、
内服タイプや背中に滴下するタイプなどがあります。

駆虫薬は、一度だけではなく、
数回に分けて投与する必要があります。

これは、
寄生虫の成虫だけでなく、
幼虫も駆除するためです。

駆虫薬の投与間隔や回数は、
寄生虫の種類や感染度によって異なりますので、
獣医師の指示に従ってください。

寄生虫感染による下痢を予防するには、以下の点に注意してください。

  • 子犬は2週間から4週間ごとに駆虫薬を投与する
  • 成犬は定期的に便検査を行い、必要に応じて駆虫薬を投与する
  • 犬用のフードやおやつ以外のものは与えない
  • 犬のトイレはすぐに掃除し、手洗いを徹底する
  • 汚染された可能性のある水や土を避ける
  • 感染した犬と接触しない

まとめ

幼犬の下痢は、
食事やストレス、ウイルス感染や寄生虫感染など
さまざまな原因で起こります。

下痢が長引く場合や重度の場合は、
早めに動物病院に連れて行って
診断を受けることが大切です 。

動物病院では、検査や治療を行ってくれます 。

また、予防策として、
食事や水分の管理、ワクチン接種、駆虫薬の投与などを行うことが重要です 。

幼犬の下痢は、
放っておくと重篤な状態になることもありますので、
早めに対処しましょう。

幼犬の健康は、飼い主さんの愛情と注意力にかかっています。

幼犬の様子に気を配り、異常があればすぐに動物病院に相談してください。

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